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2017.08.17

バランスよく摂るもうひとつの意味

栄養素は単体では機能できません。たとえば、亜鉛は味覚や皮膚の健康に作用する栄養素ですが、からだに吸収するためにはマンガンや鉄が必要です。さらに、吸収されたとしても、体内にビタミンA、コバルト、銅がないと本来のはたらきが充分に発揮されません。

亜鉛にかぎらず、ほとんどの栄養素は、単体では何の役にも立たないのです。栄養バランスが問われるのは、こうした背景もあるのです。
さらに付け加えると、栄養素は足りなくても、摂りすぎても健康を損なう原因になります。なかでも飽和脂肪酸とナトリウム(塩分)は注意が必要で、前者は摂りすぎると脂質異常症や動脈硬化の、後者は高血圧症の原因となります。特に日本型食生活では、塩分過剰になりがちです。「日本人の食事摂取基準(2015年版)」では、目標量を男性8.0g/日未満、女性で7.0g/日未満が望ましいとされていますが、WHOは男女とも5.0g/日未満を勧告しています。

監修

医師: 塚田 紀理
株式会社HMCエデュケーション 代表取締役社長