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2017.08.28

2015年日本人の食事摂取基準の改訂2つのポイント

栄養摂取の考え方の基本は「基礎代謝+身体活動で消費したエネルギー分しか食べなければ、体重は変化しない」ということです。人が1日に必要とするエネルギーは、「推定エネルギー必要量」として、年齢別、性別、身体活動レベル別に、厚生労働省が定める「日本人の食事摂取基準」の中で設定されています。その値は、年齢区分別、性別に典型的な体位をもつ者(参照体位の者)を想定して定められたものですから、個々人の体位とは異なります。したがって、個人個人で消費エネルギーを測定するのが最良です。測定が難しければ、おおよその値は計算でも求められます。

ところで、この「日本人の食事摂取基準」ですが、5年ぶりに改訂されました。改訂のポイントは、いくつかあります。

  1. ① エネルギー摂取量の指標が「カロリー」から、身長と体重から算出する「BMI(体格指数)」※に変更されたことです。目標とするBMIの範囲は、18歳〜49歳で「18.5〜24.9」、50〜69歳で「20.0〜24.9」、70歳以上で「21.5〜24.9」とされ、この範囲を維持できる食事量を推奨しています。これは、エネルギー必要量の提示だけでは、人によって異なる体格に対応できなかったからです。また、生活習慣病の予防、改善、高齢者については低栄養の予防につなげるねらいもあります。
  2. ② エネルギー源となる三大栄養素であるたんぱく質、脂質、炭水化物(アルコールを含む)の、総エネルギー摂取量のうちに占める割合が「エネルギー産生栄養素バランス」としてその数値が明示されたことです。たとえば、これまで炭水化物はおおよその割合は示されていましたが、今回年齢層別に具体的な数値が示されています。これは、若い人たちの間で外食化が進み、お米(炭水化物)を食べなくなって、エネルギー摂取におけるたんぱく質、脂質の割合が増える傾向にあるためです。

今回示された目標量によると、脂質は20から30(%エネルギー)となっており、とにかく30を超えないようにと指導しています。たとえば、肉食をすればたんぱく質と脂質の摂取量が高くなりますし、ざるそばやおにぎりを食べると、炭水化物摂取量が高くなります。1週間単位ぐらいで考えて習慣的な摂取量がこの比率に入ればいいと思います。目標値を厳密に守ろうとすると、逆に続かなくなります。

※正式名称は「Body Math Index(ボディマス指数)」。計算は簡単で、体重(単位:Kg)を身長(単位:m)の2乗で割った値。一般的に、この値が「22」が最も生活習慣病にかかりにくいとされ、2 5 以上だと、内臓脂肪による病気のリスクが上がっているとされる。

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監修

医師: 塚田 紀理
株式会社HMCエデュケーション 代表取締役社長