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2017.10.19

血液検査で分かる糖尿病! 5つの検査項目

日本人は糖尿病になりやすい国民です。

食事が欧米化しているにもかかわらず、食事から取り入れる糖を分解するインスリンという物質を分泌するすい臓が欧米人ほど強くないのです。日本には糖尿病予備軍が1000万人いる(2016年国民健康・栄養調査より)といわれており、誰が糖尿病になってもおかしくないほど高確率で発症する生活習慣病です。では、糖尿病はどのように診断されるのでしょうか。糖尿病がわかる5つの血液検査の項目をご紹介します。

空腹時血糖値

血液検査は食後8時間空けて行います。食事から取り入れた炭水化物が体内で分解されて糖質となります。糖質は腸で吸収されて血液中にブドウ糖として排出され大切なエネルギー源として全身を巡ります。血液中に存在するブドウ糖を血糖と呼び、空腹時の血糖の数値を見ることで、体内に異常に糖が増えすぎていないかどうかをみます。空腹時血糖の基準値は、99mg/dl以下です(日本人間ドッグ学会の基準)。126mg/dlよりも数値が高い場合、医師に相談しより詳しい検査を行います(日本人間ドッグ学会の基準)。

HbA1c(グリコヘモグロビン)

高血糖の状態が続くと、ブドウ糖はタンパク質と結合します。その中でも赤血球のタンパク質であるヘモグロビンと結びついてできたものがHbA1c(グリコヘモグロビン)です。赤血球の寿命は4ヶ月といわれており、HbA1cはその寿命のまっとうするまで体内を巡り続けます。そのため、血液中のHbA1cの数値を調べることで、過去1~2ヶ月の平均血糖値を知ることができます。空腹時血糖とともに基本的な血液検査の項目に入っており、健康診断の際に調べることができます。じぶんからだクラブでの健常値は4.6~5.9%未満とされています(日本人間ドッグ学会の基準では、5.5%未満)。

グリコアルブミン

ブドウ糖はヘモグロビン以外のタンパク質とも結合します。ブドウ糖とアルブミンが結びついてできたものをグリコアルブミンといいます。グリコアルブミンはHbA1cよりも寿命が短く、20日ほどです。そのため、血液検査でグリコアルブミンの数値を見ることで、HbA1cよりも最近の血糖値の平均値を知ることができます。基準値は11~16%とされています(「2014-2015糖尿病治療ガイド」日本糖尿病学会編より)。

ブドウ糖負荷試験

体内の糖の代謝異常を見つける検査にブドウ糖負荷試験というものがあります。空腹時血糖を測定したのち、75gのブドウ糖を一息で摂取し、30分後、1時間後、2時間後の血糖値の変動をみるというものです。これは糖尿病かどうかの最終判断のために行われる検査です。基準値は空腹時血糖が70~109mg/dl、2時間後血糖が140mg/dl未満です(日本人間ドッグ学会の基準)。

血中インスリン活性

高血糖の症状を起こす他の病気と区別し、糖尿病の有無を判断する検査として血中インスリン活性があります。ブドウ糖負荷試験と同時に行われ、採血した血液中にあるインスリンの濃度の変化を調べるという検査です。この検査では糖尿病予備軍を発見することも可能です。

最後に・・・

糖尿病の多い家系の方や脂質異常のある方は比較的糖尿病になりやすいといえます。そのため、血液検査の結果が基準値内だったとしても気を抜かずに、引き続き食生活や運動習慣に気を配るようにしましょう。

ちなみに…日常生活において少しでも気になることがある方は

簡単な検査をオススメします。
健康な方も血液検査を受けることにより、自分では気づかない体の異変が分かることがあります。
また、定期的に検査を受けると、自分の健康状態の管理や病気の早期発見、生活習慣病の予防に
役立てることができます。下記に少しでも当てはまる方は簡単にできる自宅血液検査を行ってみてください!

動脈硬化・心筋梗塞など
生活習慣病が気になるあなたに

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監修

医師: 塚田 紀理
株式会社HMCエデュケーション 代表取締役社長