コレステロール  中性脂肪  基礎知識 
2017.10.23

中性脂肪とは? 中性脂肪を知る5つのポイント

健康診断で血液検査をして初めて中性脂肪が高いといわれた方には、中性脂肪とは一体何だろうという疑問が生まれるかと思います。

中性脂肪が高いと何やら体に良くないのだろうということは漠然と分かりますが、何がどう良くないのでしょうか。また、悪者扱いされがちな中性脂肪ですが、実は私たちが生きていくうえで欠かせない大切な役割も果たしてくれています。

【中性脂肪を知る5つのポイント】

中性脂肪と体脂肪の違い

中性脂肪=体脂肪と思っている方も少なくありませんが、実はそういうわけではありません。体脂肪とは体の中の脂肪すべてを指します。体の中に存在する脂肪は中性脂肪のほかにコレステロール、脂肪酸、リン脂質というものがあり、それぞれ体の中で違った働きをしてくれています。

中性脂肪の働き

中性脂肪は二つのタイプがあり、食物として取り入れたれたものと肝臓で生成されたものとあります。中性脂肪は私たちの生命を維持していくために必要なエネルギー源となってくれます。そのおかげで私たちは体温を一定に保つことができますし、ホルモンのバランスを安定させることができます。

中性脂肪とコレステロールの違い

中性脂肪は貴重なエネルギー源ですが、すぐにエネルギーとして使われるわけではなく貯蔵用のエネルギー源として働いています。必要になったときに脂肪酸に形を変えてエネルギーとして消費されます。中性脂肪と混同されがちなものにコレステロールがありますが、コレステロールはエネルギーとはならずに、細胞膜やホルモン、胆汁などを作る働きをします。

中性脂肪が増えると起こるデメリット

中性脂肪が増えると血液中の善玉コレステロールを減らしてしまうため、悪玉コレステロールが過剰に増えてしまいます。悪玉コレステロールが増えると血管の壁に蓄積されて血液の流れが滞り、血液もドロドロになります。

中性脂肪が原因で起こる病気

血管の壁に悪玉コレステロールが蓄積されると動脈硬化を引き起こします。また、血流も悪くなるので心筋梗塞や脳梗塞などの致命的な病気の原因ともなります。そして、使われずに溜まっていった中性脂肪は肝臓に蓄積され脂肪肝の原因となります。脂肪肝は放っておくと肝硬変や肝臓がんへと発展する恐れもありますから軽く見ることができない症状です。

【中性脂肪を基準値に保つことが大切!】

中性脂肪は私たちが生きていくうえで欠かせない働きをしてくれる一方で増えすぎると私たちの命を脅かしてしまう病気の原因ともなる物質です。中性脂肪は少なすぎるとスタミナ不足で疲れやすくなってしまいますから、食習慣などを見直して中性脂肪が基準値の範囲になるように上手に付き合っていく必要があります。

監修

医師: 塚田 紀理
株式会社HMCエデュケーション 代表取締役社長