基礎知識  血液検査 
2018.01.11

血液検査でがんの可能性を考える1つの方法5つの腫瘍マーカー!

がん検診やがん治療の効果、がんの再発や転移がないかを調べるときに血液検査を行うことで体内にがん細胞が発生しているかどうかの可能性を調べることができます。体内にがん細胞が発生したときに作り出される腫瘍マーカーの数値を調べることで判別します。

しかし、この数値が絶対な訳ではなく、腫瘍マーカーの数値が高くても、精密検査を行ってみるとがんの発生が認められないという場合もあります。また、腫瘍マーカーの種類により考えうるがんの種類が違います。そこで主な腫瘍マーカーの種類と考えうるがんの種類をご紹介します。

【がんの可能性が判る5つの腫瘍マーカー】

がんの早期発見を助けてくれる「p53抗体」

新たな腫瘍マーカーが日々発見され、検査項目に加えられていく中で、がんの早期発見の確率を10倍も高めてくれる腫瘍マーカーとして2007年に承認されたものです。p53抗体の数値が高いと疑われるのは、食道がん、大腸がん、乳がん、肺がん、肝臓がん、子宮がんです。

卵巣がんに特異性をもつ腫瘍マーカー「CA125」

CA125は婦人科系の疾患や卵巣がん、子宮がんの検査としてよく用いられる腫瘍マーカーです。妊娠初期や月経時、閉経前などにも一時的に数値が急上昇するため、検査時にこのような状況にある場合は検査日を変更する必要があります。CA125の数値が高い場合は、卵巣がんなどの他にも乳がんや膵臓がん、肺がん、大腸がん、子宮内膜症、良性卵巣腫瘍が疑われます。

肝臓がんのスクリーニングに使われる「AFP」

胎児に見られるたんぱく質で出生後に減少しますが、肝臓がんに罹患すると数値が上昇します。AFPの検査の際には、ASTとALTという酵素の数値と共に検査を行うことが一般的です。AFPの数値が高い場合は、肝臓がん以外に急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変が疑われます。

消化器系のがんの検査に使われる「CEA」

消化器系のがんの腫瘍マーカーであるCEAですが、CEAが上昇傾向であると進行がんの可能性があります。また、消化器系以外の臓器のがんにおいても数値が高くなるため、CEAの数値だけではがんの発生箇所を特定することが困難です。CEA値が高い場合は、幅広い精密検査が必要になります。

前立腺がんの早期発見を助けてくれる「PSA」

前立腺特異抗原とも呼ばれ、前立腺がんのスクリーニング検査で用いられる腫瘍マーカーです。前立腺がんの早期発見を可能にしてくれます。ただし前立腺肥大症でも上昇するので、鑑別が必要で、現在では3つの方法が使われています。

最後に・・・

これらの腫瘍マーカーは現在承認されている腫瘍マーカーのほんの一部にすぎません。また、日々新たな腫瘍マーカーが発見されていますし、既存の腫瘍マーカーでも対象となるがんが拡大することもあります。腫瘍マーカーの血液検査で数値が高かった場合は最新の情報を参考にすることが大切です。

ちなみに…日常生活において少しでも気になることがある方は

簡単な検査をオススメします。
健康な方も血液検査を受けることにより、自分では気づかない体の異変が分かることがあります。
また、定期的に検査を受けると、自分の健康状態の管理や病気の早期発見、生活習慣病の予防に
役立てることができます。下記に少しでも当てはまる方は簡単にできる自宅血液検査を行ってみてください!

動脈硬化・心筋梗塞など
生活習慣病が気になるあなたに

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監修

医師: 塚田 紀理
株式会社HMCエデュケーション 代表取締役社長